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2021/07/01 AMG-NEWS 2021年7月号「汗抜きクリーニング」

「AMG‐News」 2021年 7月号(vol.38)

平素は大変お世話になっております。
 

今年は梅雨入りのタイミングが東と西で

大きく違うようですが、いずれにしても

7月中旬頃までには梅雨も明けて本格的

な夏に突入するでしょう。

 

今月のメールニュースは夏と言えばの

「汗ぬきクリーニング」について

取り上げようと思います。

 


 

汗の成分について

汗ぬきクリーニングについて触れる前に

汗の成分について整理してみます。



上の表にあるように汗はほとんどが水です。
水は蒸発するので、汗を取るというのは
いかにして水以外の残った成分を除去する
かという事になります。



水分の次に多い「塩分」ゴワつきぬめり
など、肌が不快に感じる直接の原因になり
「アンモニア、乳酸、尿素、アミノ酸」
主に悪臭の原因になります。
 


 

汗汚れには水洗いが一番。でも…

汗は水溶性の液体です。汗の塩分も水で
簡単に溶けますが油では全く溶けません。
つまり汗汚れを除去するには水洗い
最も効果的です。



しかし実際はウール等の繊維は簡単に水洗い
できないので、この問題にどう取り組むかが
汗ぬきクリーニングの品質に係わってきます。
 


 

「汗」には分類されない「皮脂」

ところで、上記の汗の成分表には「皮脂」
含まれていません。特に額や首筋など「汗」
と「皮脂」は一緒に出ますが分類上は別です。



そして皮脂は名前にあるように脂(あぶら)
ですので、水洗いよりもドライクリーニング
の方がよく落ちます。


     汗と皮脂の特性


汗ぬきでよく「ウエット洗い」が行われます

が、本来水洗いできない衣類を優しく洗う

ウエットだけでは、さっぱりはしても皮脂

が残黄変の原因になる事があります。
 


 

理想の汗ぬきクリーニング

汗と皮脂の成分から考えると、汗ぬきクリー
ニングの理想は「ドライ+水洗い」のWクリ
ニングという事になります。


※近年は消費者にも知られているWクリーニング


汚れ落ちの面では素晴らしいWクリーニング
ですが、現実的にはいくつか問題があります。


   Wクリーニングの問題点


高めの料金と納期が必要なWクリーニングは

掛ける手間と品質の割に、受注率はそれほど
高くない事が多いようです。
 


 

「汗ぬきドライ」は本当に眉唾物?

Wクリーニング、ウエットクリーニングとは別に
「汗ぬきドライ」という洗浄方法があります。
その名の通りドライ洗いで汗汚れを落とす
という洗浄方法です。

※溶剤(油)を使った洗いで汗汚れは落ちるのか?

洗浄理論に明るい方ほど「ドライで汗が落ちる
筈がない」という考え方が根強いようですが、
実際のところはどうなのでしょうか?

次号では「汗ぬきドライ」の本当の実力に

ついて触れたいと思います。