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2023/05/09 綺麗に浄化できたはずが。

おはようございます。

 

段々、春から夏へ。

 

この気温の変化が始まると

 

クリーニング業界は繁忙期になる。

 

冬物衣類をクリーニングで綺麗にしてしまう。

 

それが理由です。

 

ではなぜクリーニングに出すのか?

 

家で洗濯できないのか?

 

それは家で洗濯できなから。

 

例えばシャツも家庭とクリーニングでは洗濯温度が違う。

 

温水で洗うことで繊維に染み込んだ皮脂まで溶解洗浄してくれる。

 

だから次のシーズンでも黄ばみが起きない。

 

さらに違うことは

 

ドライクリーニング

 

これは特殊な溶剤で洗うことをいいます。

 

この溶剤は家庭にはないもの。

 

特殊な溶剤で洗うことで

 

ウールなどの天然繊維は

 

縮み

 

変色

 

シワ

 

を予防して尚且つ繊維に染み込んだ皮脂などの油性汚れを瞬時に除去する。

 

そんな効果があります。

 

なので冬物衣類に多く使われる素材は

 

ドライクリーニングが最適なんです。

 

家庭ではこの溶剤がない。

 

そして溶剤を利用できる専用の洗浄機が必要です。

 

というのも

 

洗浄後の溶剤は水のように排水できない。

 

ドライクリーニングの溶剤は洗浄後に回収して

 

汚れを浄化して再利用しています。

 

 

 

 

ここからはドライクリーニング事業所向けの話。

 

ではどのような方法で溶剤は浄化していますか?

 

主に2つの方法が日本では多いです。

 

フィルター方式

 

それと

 

蒸留方式

 

一般的にドライ機には標準的に

 

フィルター方式がついている。

 

なのでこれを利用する率は高いです。

 

それに対して蒸留方式は別に機器を購入して設置しないといけない。

 

こういった機械です。

 

ではどちらが溶剤管理にはいいのか?

 

正解は

 

両方を使いこなす。

 

蒸留によって溶剤に溶け出した

 

色素

 

ソープ成分

 

などが除去できます。

 

蒸留後の溶剤は新品の溶剤のような無色透明。

 

完全に戻ったように見えますが実は

 

脂肪酸

 

臭い

 

これが除去できない。

 

という弱点があります。

 

ドライクリーニング溶剤メーカーの日米鉱油では

 

不要になったクリーニング溶剤を回収。

 

社内で蒸留して再利用できないか?

 

といった実験を行いました。

 

判断基準としては臭気で測定。

 

その結果

 

蒸留で無色透明な液体の臭気は蒸留前と変わらない。

 

2度蒸留を繰り返しても変わらない。

 

といった結果になったそうです。

 

フィルターには

 

脂肪酸

 

臭気

 

などを吸収する機能があります。

 

逆にフィルターは色素などを瞬時に除去できない。

 

なのでフィルターと蒸留のミックスがベストな浄化方法なんです。

 

それとフィルターは効果を超えた瞬間から効果を発揮しない。

 

逆に汚れを吐き出してしまいます。

 

予定より早めの交換が有効な利用方法です。

 

 

 

Before
除菌も漂白もできる。
これが爆発の原因かもしれないです。
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